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自己破産で「遺産分割未了」の財産はどうしたらいい?

自己破産の申し立てをした後で、裁判所から遺産相続についての質問があったり、「遺産分割未了の財産がある」と連絡を受けたりして焦ってしまう人がいます。

結論から言うと、遺産分割未了の財産がある状態で自己破産を申し立ててしまうと、後から遺産の名義を変更したりはできないので、法律で決められた割合を相続している扱いになります。

ここでは、遺産分割未了の財産があるときについて詳しく説明し、相続が発生したらどのような対応をすれば遺産分割未了での自己破産を避けられるかをまとめていきます。

自己破産のときに「遺産分割未了」の財産があるときはどうなる?

「遺産分割未了」とは、親などが亡くなった後で相続が発生したときに、分割がきちんと行われなかった遺産がある状態のことを意味しています。

例えば、3人兄弟の両親が亡くなった後で、実家の家と土地を兄弟間で分割しておらず、名義が親のままになっている場合などが、遺産分割未了の状態に当てはまります。

遺産分割未了の状態で自己破産をした場合、遺産は法律で定められた割合で分割されたものとみなされるため、自己破産をした本人も遺産の相続人になります。

その結果として、本人が相続したぶんの遺産が自己破産で財産として処分されることになります。

先ほどの例だと、1800万円の価値がある家と土地が残された状態で3人兄弟の長男が自己破産した場合、そのうちの600万円ぶんは長男のものであるため、自己破産による売却処分の対象となるということです。

遺産分割未了での自己破産を避けよう

遺産分割未了での自己破産を避けるには、適切なタイミングで相続関係の手続きを取る必要があります。

まず、自己破産を申し立てる前に相続が発生した場合は、すぐに本人が相続放棄の手続きを完了させてしまえば、遺産は他の相続人のものとなり、処分の対象にはなりません。

次に、自己破産の申し立て後、破産手続開始決定までの1週間程度の期間に相続が発生した場合は、相続放棄ができないので、相続した遺産が処分の対象になります。

最後に、破産手続開始決定が出た後に相続が発生した場合、相続した財産は「新得財産」といい、処分の対象とならずに本人のものとして扱うことができます。

まとめ

自己破産の段階で遺産分割未了の状態になっていると、本来処分されなくてよかったはずの遺産が財産の一部として処分されることになってしまいます。

これを避けるには、適切な相続の手続きを取ることが必要です。

自己破産の申立前なら相続放棄の手続きをすればよく、破産手続開始決定の後なら新得財産扱いなので通常通り相続してOKです。

申立後、破産手続開始決定の前に相続が発生した場合は、遺産が処分されることになります。